2003年度 吉野 山灯り事業

第5回 吉野 山灯り コンテスト展
平成15年7月26日(土)〜7月27日(日)

はじめに
第5回山灯りコンテスト
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■ コンセプト
 吉野の木材産業は吉野の奥深い森林、清らかな流れを持つ吉野川といった恵まれた自然条件によって、日本の三大美林といわれる銘木「吉野杉」を全国的に知らしめてきました。それが吉野地方の大きな基幹産業として発展し、又同時に文化や誇りも形成してきました。しかし、戦後の産業構造の変化の中で、大量生産大量消費に応えるシステムを有しない吉野の木材産業は、時代遅れの産業として長らく低迷してきました。
 確かに木材産業は、効率の面からいうと優等生とはいえませんでした。しかし、吉野では昔から、立木から伐採した木は製材所で建築材料として加工され、その余材は割箸の材料に、又杉皮は和紙の材料として、すべてが余すことなく使われており、まさしく循環型経済のさきがけとして実践してきた歴史があります。ご覧になってわかるように、等間隔に植林された吉野の杉林は、一本一本が丹念に人の手が加わり維持されているのです。しかしこの美しい景色も、「なりわい」があってこそ保たれるのです。又同時に環境保全もなされるのです。その意味で今新しい「なりわい」が必要と考えます。素材を今までの使い方ではなく、今に生きるための付加価値を加えることで、吉野の素材の新しい使い方や提案を模索することをはじめました。今年度の夏のイベントも盛り沢山。どうか吉野の素材をお楽しみ下さい。