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吉野水分神社のある、子守の集落への最後の上りを獅子尾坂といいますが、上りつめた右の小さな丘が、佐藤忠信の花矢倉です。

奥州以来の忠臣佐藤忠信はしんがりをひきうけて、獅子尾坂の頂上花矢倉の木立ちに身をよせ、攻め登る山僧めがけてさんざんに矢を射、吉野一の悪僧である横川覚範を討ち取った後も、なおも追いすがる僧兵たちに矢を射かけた所です。

 

横川覚範の首

花矢倉から道を大きく左右に曲がった所に佐藤忠信と戦って討たれた横川覚範の首塚があります。覚範は、比叡山の横川で修行を積んだ豪僧で、当時、吉野山の妙覚院にきていました。悪僧というのは、武勇にすぐれた僧ということです。覚範は吉野山に身を寄せる客僧だったので、死を覚悟してあえて義経に迫ったのでした。覚範は、ここで佐藤忠信と激しい死闘のあげく、塚の裏の谷、中院谷で討たれてしまいました。

 

 

 (花矢倉からの景色)

 

 (横川覚範の首塚・供養塔)